2010年3月7日日曜日

坂田の詩人らしい・・・

はずかしながら
うまくいかないとき しゃべりたくなくなる
特に家では せめて うちの中では ふさぎこみたい
いや ふさぎこむ演技がしたい

そのうち演技が 不愉快になり いつのまにか
いらだってる ぼく

こんな寒くて雨の降る日には 特に

そんな時 配信されてきたメルマガに(Ryuzu:リューズ)

以前 ドキッ とさせられた 詩が・・・





『祝婚歌』 吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

        ・第六詩集(詩画集)「風に吹か れて」
・おしゃべりポエム 風の記憶 著書吉野弘
・続・吉野弘詩集 収録作品






 いい詩です
 沁みます

とは いうものの  うまくいかねーや 苦笑

4 件のコメント:

  1. えーと、うーんと、坂田でなくて酒田です。(^^;)

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  2. 結婚のときに父の友人から頂戴しました。> 祝婚歌

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  3. よい詩ですよね。ほんと。身につまされます。

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  4. なんか 違和感があるとおもいました
    坂田→酒田
    すんまそん ^^;;;;;

    やはり 山形ではデフォルト??なんでしょうかね
     身につまされるなんてもんじゃないです あたし
    小さくなっちゃう・・・・

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